関東・中部・東北周辺の滝巡り案内

滝はなぜか神秘的だ!滝のある空間で五感をすませば色々なことが 楽しめ、ほっとした気持ちになる。 関東・東海・中部・東北周辺の巡った滝を中心に、滝の見どころや訪れた時の感想、アクセス方法などを案内しています。

フレペの滝(乙女の涙)の見どころ、アクセス方法や駐車場は?ヒグマに注意が必要な遊歩道、でも見ておきたい絶景

フレぺの滝

北海道斜里郡斜里町遠音別村にあるフレペの滝の見どころ・アクセス方法や駐車場、実際に行って見てきた感想などをまとめてみました。

フレペの滝は川にかかる滝ではなく、知床連山からの伏流水がウトロ近郊のプユニ岬のオホーツク海に面した岸壁から染み出して流れている珍しい滝です。

断崖の高さは約100mで、その上部付近から流れ落ちる潜流瀑。

知床八景の一つで、世界遺産知床を代表する美しい滝です。

この記事では、フレペの滝の見どころ、アクセス方法や駐車場、フレペの滝への行き方や見てきた感想、周辺観光についても紹介しています。

フレペの滝へのアクセス方法・行き方

フレペの滝へのアクセス方法を紹介します。

フレペの滝の所在地:北海道斜里郡斜里町遠音別村9

<車の場合>

女満別空港から国道39号、国道244号、国道334号などを経て91km、1時間43分、知床自然センターの駐車場を利用、徒歩20分

<電車・バスの場合>

JR知床斜里駅下車、斜里バス知床ウトロ温泉行で、55分、終点下車。斜里バス知床湖行きに乗り換えて10分、知床自然センター前バス停で下車。徒歩20分

・問い合わせ

知床斜里観光協会、TEL 0152-22-2125

フレペの滝の駐車場は?

フレペの滝に行くには、知床自然センターの駐車場を利用するのが一般的です(無料)。

駐車台数は、

・一般車182台(無料)
・大型バス5台(無料)

トイレは、知床自然センターのトイレを利用することができます。

フレペの滝の見どころ、断崖を上からオホーツク海に流れ落ちる美しい滝

フレペの滝の水系は河川の流れではなく、知床連山からの伏流水がプユニ岬の東岸壁から染み出してオホーツク海に流れ落ちる滝です。

岸壁の高さは約100mでその上部から流れる潜流瀑です。

雨や雪解け水が伏流水となっているので、年間を通して水量が少なく、しとしとと落ちることから、別名乙女の涙とも呼ばれています。

「フレペ」とは、アイヌ語で「赤い水」という意味ですが、実際には透明の普通の水で赤くはありません。

夕日が映り込んで赤く見えるためなど諸説ありますが、名前の由来ははっきりしていないようです。

フレペの滝は、断崖から流れ落ちる滝にもかかわらず、断崖の地形が湾曲しているため断崖の上(チカポイ岬)からも見ることができます。

勿論、観光遊覧船に乗れば海側からも楽しめます。

フレペの滝の見どころは、断崖から流れ落ちるスケールの大きさと、青く輝くオホーツク海、知床連山の美しさなどです。

フレぺの滝展望台があるチカポイ岬の周辺の海食崖は、海鳥たちの格好の住居となっています。

切り立った崖のわずかな平坦部には、ウミウオオセグロカモメなどのファミリーが多数見られます。

海鳥に興味ある人は、双眼鏡の持参をおすすめします。

これらを見ることができるフレペの滝展望台(チカポ岬)は、知床自然センターの裏手から遊歩道が続いていますので容易に行くことができます。

また、遊歩道のある環境も自然のままで、草を食むエゾシカも見ることができますが、当然ながらヒグマの出没も頻繁にありますので注意が必要です。

知床自然センターからフレぺの滝展望台までは、約1kmで徒歩20分で行けますので、知床に行った時には他の滝同様に是非立ち寄りたい滝の一つです

フレぺの滝への行き方と実際見てきた感想を紹介

この記事は、前回書いた

takimeguri.hatenadiary.com

の続編に当たるものです。

訪れた日は異なりますが、温泉が流れるカムイワッカ湯の滝に感動した後は、オホーツク海に流れ落ちるフレぺの滝を見に行きました。

拠点としていたウトロ温泉のホテルを車で出発し、国道334号を5.4kmほど奥に進むと、約7分で知床自然センターに到着です。

知床自然センターの駐車場は、広いので駐車はすぐにできました(無料)。

知床自然センター内の見学は、帰りにすることにして、早速フレぺの滝へ向かいます。

フレぺの滝への遊歩道は、知床自然センターの裏手からの始まりです。

フレぺの滝遊歩道

(フレぺの滝遊歩道)

出発してしばらくは森が続きましたが、10分ほど歩くと視界が開けY字路になり、目の前には草原が広がります。

どちらに行っても展望台に行けますが、標準コースは右なので右に進みます。

草原に咲くキオンの花

(草原に咲くキオンの花)

夏に訪れたので、草原が拡がり黄色の花(キオン)が一面に咲いていてとてもきれいで感動しました。

進む方向には知床連山が見えるはずですが、あいにく雲が低く降りていて裾の方しか見えませんでした。

ヒグマ出没の注意看板

(ヒグマ出没の注意看板)

遊歩道の途中には、「ヒグマが頻繁に出没しています」という注意看板もあります。

こんなところで、ヒグマには会いたくないものです。

フレぺの滝遊歩道から見えるウトロ灯台

(フレぺの滝遊歩道から見えるウトロ灯台

小高い丘の上にはウトロ灯台の上部が見え、やがてフレぺの滝展望台に到着しました。

駐車場からは20分程度で到着。

流行る心を抑えながら展望台へ!

展望台から見るフレぺの滝

(展望台から見るフレぺの滝)

展望台からは、向かいにあるプユニ岬が見え、その断崖からはフレペの滝を見ることができました。

水量はそう多くはありませんが、清流が湧き出てその下のオホーツク海に流れ落ちています。

フレぺの滝

(プユニ岬とオホーツク海

青い海原を背景に、断崖の上は草原の緑という対比がとても美しく感動しました。

展望台からの遠望なので、流れ落ちる水の音は聞こえませんが、その景色は素晴らしかったです。

フレぺの滝

(フレぺの滝)

カメラのズームをきかせ、フレペの滝を写真に収めました。

フレぺの滝の前を走る知床観光船

(フレぺの滝の前を走る知床観光船)

そうこうしているうちに、フレペの滝を海から見ることができる知床観光船がやってくるではありませんか。

いいタイミングでしたので、知床観光船が通る様子もパチリ。

多くの滝は山の中で、木々を背景に見ることがほとんどですが、フレペの滝はちょっと違った眺めです。

この素晴らしい滝を写真に撮ったり、大自然の美しさを写真に撮りながらフレペの滝の流れを十分に見て、次の滝の熊越の滝へと向かいました。

知床に行ったときには、ぜひ立寄ってみることをおすすめします。

・滝の落差:100m

・滝の形状:潜流瀑

フレペの滝の周辺観光

知床峠

知床峠

知床峠斜里町ウトロと羅臼町を結ぶ国道334号線の頂上にある標高738kmの峠です。

知床八景の一つにも選ばれていて、雄大な景色を楽しめる絶景スポットとして知られています。

正面には羅臼岳がそびえ、その勇姿は圧巻です。

眼下には深緑の森が広がり、天気が良ければ遠く根室海峡とそこに浮かぶ国後島を望む
大パノラマが広がります。

夏には高山植物が咲き誇り、エゾシカやキタキツネなどの野生動物に出会えることもあります。

なお、11~4月下旬は冬季間閉鎖になり通行できません。

■所在地

〒086-18221
北海道目梨郡羅臼町湯ノ沢町

・知床遊覧船

知床観光船

(知床観光船)

知床遊覧船で手つかずの自然が残る世界遺産の知床を海上から楽しめるのが遊覧船です。

ウトロ港から出航する遊覧船は、知床岬を目指して約3時間かけて航行します。

船上から見ることができるのは、断崖絶壁が続く海岸線、カムイワッカの滝オシンコシンの滝などの景観です。

運が良ければ、ヒグマやオオワシなどの野生動物を観察できることもあります。

遊覧船会社によって、コースや所要時間、料金などが異なります。

事前に各社の情報を比較して、自分に合ったプランを選ぶのがおすすめです。


・問い合わせ

ウトロ観光案内所、TEL 0152-24-2639

フレペの滝(乙女の涙)の見どころ、アクセス方法や駐車場は?ヒグマに注意が必要な遊歩道、でも見ておきたい絶景のまとめ

北海道斜里郡斜里町遠音別村にあるフレぺの滝の見どころ、アクセス方法や駐車場についてまとめました。

フレペの滝は川にかかる滝ではなく、知床連山を源とする地下水がプユニ岬の断崖絶壁から染み出して流れ落ちる潜流瀑です。

水量は少ないですが、その繊細な美しさに感動しました。

知床八景の1つに選定されており、高さ約100mの断崖絶壁からオホーツク海に流れ落ちる姿は、まるで乙女の涙のように美しいことから「乙女の涙」とも呼ばれています。

フレぺの滝の展望台からは、フレぺの滝だけでなく、オホーツク海や知床連山、緑の草原など壮大な絶景を眺めることができます。

アクセスも良く、知床自然センターからの遊歩道が整備されており、徒歩約20分で気軽に散策を楽しめます。

空路を使って女満別空港でレンタカーを利用すると、1時間43分くらいで行けます。

駐車場は知床自然センターの駐車場を利用することができ、無料で停められます。

周辺観光としては、知床峠、知床遊覧船観光などがおすすめ。