滝の見どころ
達沢不動滝は、磐梯朝日国立公園内にあって安達太良山系明神山に水源を持つ不動川にかかる名瀑です。
この滝は心安らぐ風景として、「いなわしろ新八景」の一つ、また「ふくしまの水三十選」にも指定されていて人気があるところです。
滝の大きさは、高さ10m、幅16mと比較的に小さな滝ですが、流れが幅一面に一枚岩の黒い岩肌を流れ落ちる様は回りの木々の風景とマッチしていてとても美しいです。
水量も比較的豊富で、豪快に流れ落ちるので男滝(おだき)と呼ばれ、向かってその西側にはひっそりと優雅な女滝(めだき)からなっています。
周囲は原生林に囲まれ、厳かな雰囲気もあります。
中ノ沢温泉から車で約5分で駐車場に着き、そこから整備された勾配のほとんどない参道を緩やかに流れる不動川を横に見ながら歩くと約10分で行けるので歩くのは苦手という方でも滝を楽しむことができます。
男滝は南を向いているため、時間帯によっては水しぶきによる虹が滝の前にかかるのを見ることができます。
そのためもあってか、滝マニアやカメラマンにも人気のあるところで三脚を据えてじっくりシャッターチャンスを狙っている人もいます。
また、TVの大河ドラマや映画のロケ地にもなっていることでも有名な滝です。
達沢不動滝は名前からも分かるように、昔は神仏に祈願するために滝の水を浴びて身体のけがれを祓う修験の場であったようです。
滝の下には鳥居があり不動尊も祀られていて、毎年旧暦の4月19日前後に達沢地区による達沢不動明王祭礼の護摩供養も行われます。
新緑と紅葉の時期は、達沢不動滝の黒い岩肌と新緑又は紅葉のコントラストが美しく、カメラマンや観光客に人気になっていることは、前述したとおりです。
滝への道のり
達沢不動滝は、磐梯自動車道の猪苗代磐梯高原ICから車で約30分程度のところにあります。
私達も猪苗代磐梯高原ICを降りて、約30位で達沢不動滝の駐車場に着くことができました。
駐車場は普通自動車なら20台位駐車できます。
駐車料金は無料です。
訪問したのは紅葉シーズンの11月初旬でしたが、待つことなく駐車できたのはなによりです。
でも、人気スポットであるせいか駐車している車が意外に多いのにびっくりしました。
滝といえば地形的に駐車場に車を置いて、谷に沿って下ったり上ったりするところが多いですが、達沢不動滝への道のりは不動滝に沿った勾配の緩やかな参道を10分位歩くと着くことができます。
なので、中高年の方や歩くのは苦手という方でも、滝の魅力に触れることができます。ブナ林の中の道を抜けるといった感じなので、黄色くなった紅葉の中を散策するものまた気持ちがいい。
しばらく行くと社と鳥居が目に入ってきます。
社の中には不動明王が祀られているのでしょうか、周りの雰囲気も荘厳な感じがします。
その先には待望の達沢不動滝が見えてきました。
黒い岩肌を白く流れ落ちる水と周りの紅葉がマッチして、とてもいい景色です。
正面に見える大きな滝が達沢不動滝の男滝、その左側には小さな流れの女滝がありますが、女滝はあまり目立ちません。
多くのカメラマンが写真を撮っているのも、ちょっと驚きました。
私も色々な角度から気が済むまで、写真を撮りまくりました。
南側に向いた明るい滝で、その時は滝の前には虹ができていていたのでそれを狙って写真に収める人も多かったように思います。
遊歩道がしっかり作られているので、滝の直下まで行ってみると水が落ちる音や水しぶきを直前に感じすごい迫力です。
こういうのを、全身で感じとるのも滝を見るときの醍醐味ですよね。
しばし、滝の雰囲気を楽しんで帰路に向かいました。
自然が好きな方は、会津磐梯方面に行った際には是非寄ってみてはいかがでしょうか?
■所在地
■駐車場(無料)
公衆トイレ:あり
■滝の落差:10m
■滝の幅 :16m
達沢の滝へのアクセス方法
<車の場合>
磐梯自動車道の猪苗代磐梯高原ICから県道24号経由で約20分、中ノ沢温泉に宿泊の方は約5分で行けます。
<電車・バスの場合>
・問い合わせ
猪苗代観光協会 TEL : 0242-62-2048
周辺観光
・中津川渓谷
紅葉のシーズンに行くのなら、中津川渓谷もおすすめです。
紅葉の時期には、カエデ、ハンノキ、ヤマザクラなど広葉樹が黄色やオレンジ色に染まって見事です。
渓谷へは、レストハウスから徒歩で約15分で降りることができます。
中津川の渓谷を見ながら、紅葉の遊歩道を散策できます。
■所在地
・五色沼湖沼群
紅葉シーズンなら五色沼湖沼群も、五色沼湖沼群も外せないスポットです。
五色沼自然探勝路約3.6kmに点在する湖沼群で、五色沼入り口から入ると毘沙門沼、赤沼、深泥沼、弁天沼、るり沼、青沼、柳沼を巡ります。
含まれている成分の違いによって、それぞれの沼の水の色が異なり、コバルトブルーやエメラルドグリーンに輝く美しさは素晴らしいです。
美しさを堪能するなら少し時間はかかりますが、是非五色沼自然探勝路を
歩いてスルーすることをおすすめします。
高低差が比較的に少ないので、気持ちのいい散策を楽しむことができます。
■所在地