栃木の自然の特徴
栃木県の自然は日本が世界に誇る日光国立公園を筆頭に自然の豊かな県立公園が8つ
あります。
日光国立公園は、栃木県の北部から西部にかけて位置し、日光地域、塩原地域、那須地域からなり風光明媚な観光地となっています。
また、この地域は奥羽山脈の南端部でもあり、標高2,000m以上の起伏のある山岳地帯であるため、滝や渓谷、湖沼が点在しており滝ファンが注目する場所となっています。
栃木県の著名な滝は、ほとんどこの地域にあるといって過言でありません。
東部には比較的なだらかな八溝(やみぞ)山地があり、中央部は那賀川、鬼怒川などが平野部を作っているため、南東部は平野が多い地形になっています。
雄大な自然に包まれながら、山々が四季折々の姿を見せてくれます。
栃木県で人気のある滝6選
栃木県は日本有数の名瀑県といわれています。
滝の数は大小合わせて30位あり、その中でも人気のある6滝を以下に紹介します。
■華厳の滝
日本を代表する滝で、必見ともいえる名瀑です。
那智の滝、袋田の滝と並び日本三大名瀑の一つであり、日本の滝百選の一つ。
日光国立公園内にあるので、日光三瀑の一つにもなっています。
中禅寺湖から流れ出た水が大尻川に流れ、そこから流れ落ちる滝で落差が97mあります。
大岩壁を一気に落ちる流れは豪快で迫力があります。
エレベーターで一気に滝つぼ近くまで行くことができ、その迫力を体感できるのは圧巻。
華厳の滝については、こちらの記事も参考になります。↓
■湯滝
日光国立公園内にある滝で、湯ノ湖の南端から流れ落ちる滝。
高さ70m、最大幅25mの末広がりの滝です。
華厳の滝、裏見ノ滝と並んで日光三瀑布の一つ。
水量が豊富で岩壁を轟音を立てて、白く流れ落ちる様子は見事です。
滝の側面には遊歩道があり、滝の落ち口、滝の側面、滝つぼの3つの方向から滝を見ることができる珍しい滝。
■竜頭滝
竜頭の滝も日光国立公園内にある滝で、戦場ヶ原を流れ中禅寺湖に流れ込む湯川にかかる滝です。
男体山の噴火による溶岩の上を幅10m位の渓流のように勢いよく、210mにも渡って流れ落ちています。
途中の急斜面で2つに分岐して、大岩を噛むように流れる様子から竜の頭に例えてこの名前がついたといわれています。
滝に沿って往復40分ほどの散策コースがあり、色々な角度から竜頭の滝を見ることができます。
■霧降の滝
日光三瀑布の一つで、日光国立公園内にあります。
大谷川の支流・霧降川にかかる高さ約75m、幅15mの滝です。
上下二段に分かれ、下段の滝は末広がりに流れ落ちています。
日本の滝百選の一つにもなっています。
江戸時代に葛飾北斎が諸国滝廻り「下野黒髪山きりふりの滝」でこの滝を描いた頃は、滝つぼ付近まで行けたようですが、現在は通行止めになっていて、展望台からしか見ることができません。
霧降の滝については、こちらの記事も参考になります。↓
■裏見ノ滝
日光国立公園内にある滝で日光三瀑布の一つ。
大谷川の支流・荒沢川にかかる高さ約209m、幅2mの滝です。
深山幽谷の趣のある滝で、裏見ノ滝の周りにはそれを引き立てるように大小さまざまな滝が流れ落ち、独特の滝空間を形づくっています。
昔は、名前の通り滝の裏側に道があり滝を裏側から見ることができましたが、1902年(明治35年)に滝の上部の岩が崩れ落ちて現在は裏の道を通ることができません。
裏見ノ滝については、こちらの記事も参考になります。↓
■龍門の滝
この滝は東部の八溝山系に属し、那珂川県立自然公園内にあります。
那珂川の支流・江川にかかり落差約20m、幅65mの幅が広い滝です。
滝の中程に2つの深い縦穴があり、そこに住む大蛇伝説が滝の名前の由来とか。
近くにJR烏山線の滝駅があり、アクセスしやすいので人気スポットになっています。
栃木県の滝のガイド本
澄んだ清流が織りなす美しい景観(美しい河川・湖沼・滝)が数多くあり、私たちにうるおいと感動を与えてくれます。
栃木県の滝を紹介した本には、次のようなものがあります。
★栃木県の滝のガイド本はこちら
「日光四十八滝を歩く」:奥村隆志 著
日本有数の名瀑県栃木、中でも日光の滝と自然、歴史について紹介。→
栃木の日帰り名瀑ガイド:下野新聞社(編集)
日本三大名瀑の華厳の滝をはじめ、栃木県はもちろん茨木県・福島県・群馬県の滝70余りを収録→
ニッポンの滝100選:北中康文著
日本屈指の滝カメラマン北中氏が全国1600ヶ所以上巡った滝の中から選りすぐりの滝を紹介。栃木県の滝は3つ掲載されています。
全国の滝に興味がある方におすすめ→