関東・中部・東北周辺の滝巡り案内

滝はなぜか神秘的だ!滝のある空間で五感をすませば色々なことが 楽しめ、ほっとした気持ちになる。 関東・東海・中部・東北周辺の巡った滝を中心に、滝の見どころや訪れた時の感想、アクセス方法などを案内しています。

称名滝の見どころ、アクセス方法や駐車場は?落差350m日本一の滝を紹介

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称名滝

称名滝(しょうみょうのたき)の見どころ

称名滝は、標高3000m級の立山連峰を水源として称名川に流れ落ちる4段の滝で、その落差は350mあり、日本一の大瀑布です。

また、日本の滝百選にも選ばれていて、国指定の名称及び天然記念物にもなっています。

滝のタイプの分類では段瀑といわれ、上から落差が70m、58m、96m、126mという巨大な滝。

落差日本一を誇る立派な滝ですが、なぜか日本三大名瀑には数えられていません。

川の流れが断層などで滝になったのと違い、立山連峰の雪どけ水などを集めて弥陀ヶ原を流れ、弥陀ヶ原台地をV字状にえぐり崖を一気に流れ落ちる珍しい滝です。

これが天然記念物の理由です。

初夏には水量が増して、迫力がさらに増します。

称名滝の右側には、雪溶け水が多い4月~7月や豪雨の時にだけ現れる「ハンノキ滝」も見ることができます。

4月~7月や豪雨の時にだけ現れる「ハンノキ滝」

(4月~7月や豪雨の時にだけ現れる「ハンノキ滝」)

ハンノキ滝が現れる時は、称名滝の落差よりもっと大きく、落差500mの上から流れ落ちる滝となりますが、常時流れいる滝ではないので、日本一として扱われていません。

立山連峰だから行くのが大変と思われるかもしれませんが、アクセスも良く富山地方鉄道立山駅からバスで約15分の距離です。

一方、立山と黒部を結ぶ「立山黒部アルペンルート」の途中の室堂付近の観光スポットからも見ることができますが、こちらから見る称名滝は遠望なので、その迫力は伝わってきません。

是非、立山側から称名平を目指し、そこから称名滝探勝路を歩き、滝見台園地で見ることをおすすめします。

立山側からアクセスする場合、称名滝バス停までの途中では、称名川の渓谷が一段と深くなり、右手には「悪城の壁(あくしろのかべ)」と呼ばれる高さ500m、総延長2kmの大規模な絶壁を見ることができるのも圧巻。

この岸壁は、立山の噴火出できた溶岩(溶結凝灰岩)が、称名川によって侵食されてできたものです。

称名滝バス停付近には、大駐車場やレストハウス、トイレなどが完備されていますのでゆっくり称名滝を楽しめます。

称名滝までは遊歩道も整備され、徒歩30分位です。

称名滝へのアクセス方法

称名滝へのアクセス方法を紹介します。

称名滝の所在地:富山県中新川郡立山町芦峅寺

<車の場合>

陸自動車「立山IC」から車で約60分、駐車場から徒歩約30分

<電車・バス>

富山地方鉄道立山駅から称名滝探勝バス称名滝行きで約15分、下車徒歩で約30分

称名滝探勝バス通行期間4月下旬~11月中旬)

・問い合わせ

立山町商工観光課 
TEL:076-462-9971

称名滝の駐車場

称名滝には、称名平駐車場と呼ばれる大きな駐車場があります。

普通車が停められる駐車場が4つ、大型バス用の駐車場が1つあります。

普通車が停められる4つの駐車場には、全部で247台駐車可能。

これだけ大きい駐車場でも、大日岳、奥大日岳の登山口ともなっていて、登山客の車も駐車するので混雑時は満車になるとのことですので要注意です。

駐車料金は無料です。

称名平駐車場には、トイレや称名平休憩所もあります。

称名滝への行き方と実際見てきた感想を紹介

落差が日本一で350mという称名滝をずっと見たい見たいと思ってきましたが、ついにその日がやってきました。

立山といえば「黒部の太陽」でも有名な黒部峡谷、この両方を巡る旅として一泊の旅にいよいよ出発です。

せっかく行くのなら、紅葉も楽しめる秋がいいということで、時期は10月29日がその日。

このブログは、滝案内のブログですので、称名滝についての印象や感想を書いていきます。

黒部峡谷については、次章の周辺観光で触れたいと思います。

私は東京方面からのアクセスですので、関越自動車道路を走り藤岡JCTで上信越自動車に道路に進み、さらに上越JCT北陸自動車道理を走り立山ICで一般道に降りて称名平駐車場に到着です。

称名平駐車場

(称名平駐車場)

車での所用時間は、食事時間も含めると7時間位になりましたが、早朝の出発だったので、午後から称名滝を楽しめそうです。

立山ICからは、60分位で称名平駐車場に到着しました。

駐車場は大きく、普通車は247台の駐車が可能ですが、混雑時は満車になるそうです。

午後だったせいか、特に問題なく駐車(無料)できました。

駐車場の回りには、レストハウス称名、称名平休憩所(資料展示館)、トイレがあります。

憧れの称名滝を目指して、称名滝探勝路を出発。

称名滝案内図

称名滝案内図)

称名川の渓谷美や木々の紅葉を眺めながら、登り坂を進みます。

15分ほど歩くと最初にあるのが飛竜橋で、称名滝の勇姿は見えませんが滝が落ちている斜面を遠望できます。

橋げたが朱色の橋が飛竜橋

(橋げたが朱色の橋が飛竜橋)

この飛竜橋は渡らずに真っ直ぐに進みます。

飛竜橋を過ぎると遊歩道は平坦になり、さらに進むと2つ目の橋、称名橋があります。

この橋をわたり、称名川の右岸に行き5分位進むと右手高台の滝見台園地(標高1080m)に到着です。

称名平駐車場からは約30分かかりました。

滝見台園地から見る称名滝の勇姿

(滝見台園地から見る称名滝の勇姿)

滝見台園地からは滝の落ちる轟音が聞こえ、立山連峰から集まった水が弥陀ヶ原台地をV字状にえぐり一気に流れおちる滝の勇姿を見ることができました。

ここには、展望台があり階段を登りますが、ここへ登ると滝の上段も見ることがでます。

ここから先は進めませんので、称名滝を最も近づいて見ることができる場所です。

滝見台園地の展望台から見る称名滝

(滝見台園地の展望台から見る称名滝

ようやく、見ることができた称名滝に感動です!

水しぶきを上げて、グググォォーという轟音、すざましい迫力!!!

弥陀ヶ原台地をV字状に削り一気に流れ落ちる称名滝

(弥陀ヶ原台地をV字状に削り一気に流れ落ちる称名滝

黒部アルペンルートの室堂付近の滝見台からバスを降りて称名滝を遠望するのとは全く違う迫力で迫ってきます。

やはり、滝はできるだけ近づいて見ることで、水しぶき、水の落ちる轟音、空気のすががしさを体感することができます。

10月末の訪問だったので、4月~7月に右側に現れるハンノキ滝は見ることができませんでしたが、流れていたらこんな感じかなと想像をめぐらせました。

ハンノキ滝はほとんど水が流れていませんでした

(ハンノキ滝はほとんど水が流れていませんでした(黒い筋の部分))

写真を撮るならやはり、展望台からがベスト。

ついでながら、称名滝は真南よりやや東を向いているので、写真を撮る時間帯に要注意です。

午前中は逆光になり、午後は順光になるため午後の方が撮りやすいですが、午後も遅くなると山影が落ちて、明暗差が大きくなり白っぽくなります。

また、午後はタイミングがよければ、虹も撮れるときがあるとか。

心すむまで、滝を眺め、落ちる水の音を聴き滝の眺めを楽しみ、駐車場へと戻りました。

■滝の種別・落差・幅

段瀑(4段)、高さ350m(上から落差が70m、58m、96m、126m)、

幅10~15m

■営業時間

称名滝は年間を通じて何時でも行けるというわけではなく、積雪状況や天候によって
通行が制限されますので、ご注意ください。

<積雪状況による通行可能期間>

・称名道路 桂台~称名平駐車場~(歩行者専用)~飛龍橋:

例年5月上旬頃~11月下旬頃

・飛龍橋~滝見台園地:

例年5月上旬頃~11月中旬頃

<天候による交通制限>

称名道路の通行時間桂台地点にゲートを設け、以下の通行制限(通行止)を実施

・通行時間:

7:00~18:00(例年5月上旬~6月、9月~11月) 6:00~19:00(7月~8月)

・通行規制:連続雨量70mm、時間雨量30mm/h、風速30m

周辺観光

立山黒部アルペンルート富山県側)

大観峰のロープウェイからの眺め

大観峰のロープウェイからの眺め)

立山黒部アルペンルートは、富山県立山と長野県の大町を結ぶ山岳観光ルートです。

電気バス、ケーブルカー、ロープウェイなど6つの違う乗り物を乗り継いで横断します。

最も標高が高いところは、標高2450mの室堂平。

剣岳立山連峰が目の前に迫り、雪のない季節には紺碧の水をたたえたみくりが池を見ることができ感動します。

春は高さ20mの雪の壁に囲まれた道を歩く「雪の大谷ウォーク」、運がよければ雷鳥にも出会えます。

また、標高2316mにある大観峰ではロープウェイからは、立山連峰の絶景が楽しめます。

■所在地

富山県中新川郡立山町千寿ヶ原~長野県大町市扇沢 

■営業時間

例年の全線営業期間は、4月中旬~11月30日

料金、所要時間、運行時間などはホームページをご覧ください。

■問い合わせ

立山黒部アルペンルートオフィシャルガイド

黒部峡谷黒部峡谷ロッコ電車

日本の秘境、黒部峡谷

(日本の秘境、黒部峡谷

黒部峡谷は日本三大渓谷の一つ、日本の秘境100選に一つにもなっています。

北アルプスに刻まれた日本有数のV字谷で、両側には3000m級の山が迫り、全長は86kmの圧巻です。

黒部峡谷鉄道のトロッコ電車を利用して行くことができます。

黒部峡谷ロッコ電車は、黒部市宇奈月駅から黒部川を沿って走り欅平が終点です。

片道1時間20分で、黒部峡谷大自然を楽しみながら進みます。

ベストシーズンは何といっても紅葉の時期で、峡谷全体が赤や黄色に染まります。

黒部峡谷の散策はトロッコ電車の途中駅下車でもできますが、散策するには終点の欅平が見どころ満載です。

黒部川沿いを歩く遊歩道が整備され「猿飛峡」、「人喰岩」など迫力ある大自然の絶景を楽しむことができます。

欅平の所在地

富山県黒部市黒部奥山国有林欅平

■トロッコ電車営業時間

欅平駅始発9:37~終発16:43

なお、積雪のため12月~5月上旬鉄道不通

■問い合わせ

黒部峡谷鉄道 営業センター(9:00~17:00)

TEL:0765-62-1011

称名滝の見どころ、アクセス方法や駐車場は?落差350m日本一の滝を紹介のまとめ

称名滝の見どころ、アクセス方法や駐車場など実際見てきた時の感想も含めて紹介しました。

称名滝立山連峰を水源としている滝で、称名川に流れ落ちています。

滝のタイプは、段瀑と呼ばれるもので、全体で4段になっていて落差は350mあり、落差日本一の大瀑布です。

日本の滝百選に選ばれ、国指定の天然記念物にもなっています。

立山連峰の雪解け水などを一気に集め、弥陀ヶ原台地に流れ落ちるのが、天然記念物の理由であり、大量の水が豪快に流れ落ちるダイナミックさが見どころです。

スケール感が大きいのも魅力となっています

駐車場から遊歩道が整備され、徒歩で約30分位で行くことができます。

高速道路から行く場合は、北陸自動道立山ICから約60分で行けます。

駐車場は称名平駐車場があり、普通車は247台駐車可能です(無料)。

周辺観光としては、立山黒部アルペンルート富山県側)、黒部峡谷黒部峡谷ロッコ電車などがおすすめ。

参考になれば嬉しいです。