秩父盆地にある滝として子ノ神の滝は、大きい方で高さ、幅とも13mほどあります。
断層の裂け目に川が落ち込んでいるといった、地球の歴史を感じさせる滝です。
断層の裂け目の底からみる子ノ神の滝は、なぜか落ち着いた雰囲気にさせてくれます。
子ノ神の滝のアクセス方法、駐車場、見どころ、実際訪れた時の感想、周辺観光などについて解説しています。
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子ノ神の滝のアクセス方法と所在地
・子ノ神の滝へのアクセス方法
<車の場合>
・東京方面から行く場合
国道299号を上野/小鹿野方面に向かい、蒔田交差点を右折して県道270号に入ります。
そのまま進み県道37号を左折、秩父市の下吉田キャンプ場を目指して進みます。
阿熊川の付近で右折して県道284号を進み300m程度で左折すると、直ぐにあります。
秩父駅から約25分
・関越高速道花園ICから行く場合
国道140号を秩父方面に進み、秩父市小柱で県道44号を左折しその後左折して県道43号に入ります。太田交差点を右折して、県道270号に入りその後左折して県道37号を進む。
阿熊川の付近で右折して県道284号を進み300m程度で左折すると、直ぐにあります。
花園ICから約35分
<バスの場合>
西武鉄道「西武秩父駅」または秩父鉄道「秩父駅」から西武観光バス「吉田元気村ゆき」の「龍勢会館」下車徒歩15分
・子ノ神の滝の所在地
公衆トイレ:なし
・問い合わせ
秩父市観光課 TEL.0494-25-5209
・見学規制
残念ながら、
「豪雨による影響で「子ノ神の滝」の崖が崩落したため、2022年8月8日現在立入禁止となっています。 当面の間、現地での見学はできませんのでご注意ください。」
(ジオパーク秩父、子の神ノ滝)
となっています。
子ノ神の滝の駐車場
現地案内板付近の空地に駐車できます。
滝までは徒歩5分程度
子ノ神の滝のみどころ
子ノ神の滝は、埼玉県の秩父盆地にある滝としては、規模が大きく、高さ・幅ともに約13mある落ち着いた雰囲気のある滝です。
この滝は子ノ神砂岩層の断層にできた滝で、断層の裂け目に川が落ち込んでそれが子の神の滝となっています。
水系は荒川水系の支流阿熊川で、子の神の滝の下流周辺は阿熊渓谷とも呼ばれています。
滝の先端はおよそ1500万年前(新生代第三紀中新世)の海底に堆積した砂質泥岩(子ノ神砂岩層)が露出し、この場所は海棲貝類化石などを多産することでも古くから知られています。
下流は約40mの間、渓谷をなし滝の清流は四季を通じて絶えることなく景観に優れているとされています。
(出典:現地案内板「子ノ神の滝」秩父市教育員会)
水量が少ない時は1m程の幅で流れ落ちているときもありますが、水量が豊富なときは13m程度の幅となり、迫力のある見事な滝となっています。
こんなりっぱな滝なので、秩父市指定名勝にもなっています。
滝壺があるところは、断層で低くなったところなので、下から子ノ神の滝を見上げるとあたかも洞窟の中から滝を見上げるような感じがします。
このロケーションが、太陽の光線と相まって天候によっては、不思議な幻想的な雰囲気を作ります。
でも、他の方が写した子の神の滝の写真を見るといつもそうではないようです。
私が行ったのは晴れた夏(8月)の午後でした。
深緑の木々が太陽の光を遮り、木洩れ日がつくる光と影は、単なる滝ではなく神々しさも感じました。
市街地に近いのに、なぜか秘境感のある滝です。
冬場には、木々の葉が落ちるので木漏れ日はなく、違う雰囲気になると思いますので、私は深緑の季節がいいと思います。
子ノ神の滝にくる人のための専用駐車場はありませんが、道端の空き地(これが駐車場かもしれません)に駐車できます。
車を停めて、遊歩道を歩いて5分程度で滝に到着しますので、非常に行きやすい滝です。
ただし、子ノ神の滝を上から見下ろす展望台は、土台が崩壊していて立ち入り禁止になっています。
また、滝の周辺にはトイレがありませんので、着く前に済ませておいてください。
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子ノ神への行き方と見た感想
埼玉県で唯一日本の滝百選に指定されている「丸神の滝」を見た帰りに寄った滝です。
「丸神の滝」については、こちらの記事をご覧ください。↓
「滝巡り 関東、岸壁を3段になって落ちる名瀑、丸神の滝(埼玉県、小鹿野町)」
「丸神の滝」を見た帰りなので、県道367号を両神温泉の方面に進み、途中県道37号を左折してずっと進み秩父市の下吉田キャンプ場を目指していきました。
下吉田キャンプ場へは、阿熊川を渡って直ぐに県道284号を左折します。
県道284号を300m位進み小さな道を左折すると下吉田キャンプ場ですので、道路をはさんで向かい側に子ノ神の滝があります。
小さい道でしたので、ちょっと分かり難かったですが、車から降りてみると「子ノ神の滝」の案内板があるのですぐに分かりました。
案内板の近くの道路の脇に車を停めて、滝へと向かいます。
案内板の前からは、遊歩道が作られており5分程度で滝まで行くことができます。
滝を上から眺める展望台があるようですが、崩れていて通行止めになっているのでそちらへはかず、川原へ下りる道を進みます。
木の階段を下りると直ぐに川原で、上流に進むと「子ノ神の滝」が見えてきました。
滝の下に行った時間帯と晴れの日であったせいか、滝の周りは光と影が織り成す幻想的な空間といった印象を受けました。
今までいくつも滝を見てきましたが、こんな雰囲気の滝は初めてです。
このとき感じが写真でもある程度分かりますので、何枚か紹介します。
夏の暑さを避けて、くつろげる場所であったので、しばし水遊びと滝の流れ、滝の空間を楽しみました。
辺りは夕方で暗くなってきていたので、急いで車に戻り家路に急ぎました。
■滝の種別・落差
直瀑:高さ13m、幅13m
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子ノ神の滝の周辺観光
・龍勢会館(道の駅に併設)
道の駅龍勢会館に併設された龍勢会館では、変わったお祭りである「龍勢祭」の様子をいつでも楽しむことができます。
龍勢祭は秩父市下吉田に鎮座する「椋(むく)神社大祭礼」の別名です。
この祭礼は毎年10月第2日曜日に開催されます。
「龍勢」とは手作りロケットのことで、その昔宇宙に魅せられた村人が英知と感性で考案され、27流派によって脈々と引き継がれているとされています。
この龍勢が椋神社のお祭りに奉納されるという、ちょっと変わったお祭り。
秋空を空に舞い上がるさまが天に駆け上がる龍を連想させることから、その名が付きました。
龍勢会館には、実物の龍勢や大型スクリーンによるお祭りの様子、龍勢製造工程の解説ビデオ、27流派の紹介などが展示されていますので、お祭りに行けなくてもお祭りの感動に出会えます。
「子の神の滝」に行った帰りに時間があればおすすめします、
■所在地
秩父市吉田久長32
TEL.0494-77-0333
■料金:大人350円(高校生以上)、小人200円(小中学生)、幼児(未就学)無料
■定休日:火曜日(祝祭日は開館、翌日休館)
■営業時間:9:00~16:30
・道の駅龍勢会館に併設
〒369-1501 秩父市吉田久長32
・椋神社
私の読めない漢字の一つ、木へんに京と書いて「むく」と読みます。
落葉高木のムクノキを指します。
龍勢祭りを紹介した手前、椋神社も併せて紹介します。
椋神社は、龍勢祭りの他に秩父事件(1884年)でも知られる神社で、この場所に集まって蜂起したことでも有名です。
もう一つ椋神社を有名にしたのは、秩父を舞台にしたアニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。(通称:あの花)」です。
作品では、龍勢祭りの龍勢や龍勢発射台が重要なシーンとして描かれています。
道の駅龍勢会館から西に約800mほどですので、歩いて10分程度で行けます。
秩父地方には、5つ程の椋神社があるので吉田町の椋神社は「吉田椋神社」、「下吉田椋神社」とも呼ばれます。
■所在地
〒369-1503 秩父市下吉田7377
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