
山梨県南巨摩郡富士川町平林にある妙蓮の滝の見どころ・アクセス方法や駐車場、実際に行って見てきた感想などをまとめました。
妙蓮の滝は富士川町の西部を源とする富士川の支流戸川にかかる滝で、落差20m、二段構成の段瀑です。
妙蓮の滝のある上流は、戸川渓谷と呼ばれ大小合わせて48もあると言われるほど滝がたくさんあります。
山が迫っており、谷の深いV字谷で渓谷美を作っています。
妙蓮の滝はそれらの中で、最も勢いのある滝と評され、人気がある滝です。
この記事では、妙蓮の滝の見どころ、アクセス方や駐車場、妙蓮の滝への行き方や見てきた感想、周辺観光についても紹介しています。
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妙蓮の滝へのアクセス方法・行き方
妙蓮の滝へのアクセス方法を紹介します。
<車の場合>
中部横断自動車道増穂ICから県道413号を赤石温泉に向かい11km、20分。
<電車・バスの場合>
・問い合わせ
富士川町産業振興課、TEL 0556-22-7202
妙蓮の滝の駐車場
妙蓮の滝入口に駐車場あり(普通車5台程度、無料)。
駐車場から妙蓮の滝までは徒歩約10分。
駐車場付近にはトイレがありません。
妙蓮の滝の見どころ
妙蓮の滝は富士川町の西部を流れる富士川の支流、戸川にかかる滝で、落差20mの二段構成の段瀑です。
妙蓮の滝のある上流は、戸川渓谷と呼ばれ大小合わせて48ものあると言われ、谷の深いV字谷の表情豊かな渓谷です。
俗にこれらを総称して「戸川四十八滝」とも呼ばれています。
妙蓮の滝はそれら入口に当たる滝で、最も勢いのある滝です。
この戸川渓谷には、48もの滝があると聞くと滝つぼ通の人は行きたくなりますが、登山道は危険なところもあるので注意が必要です。
駐車場から徒歩10分で気軽に行ける滝は、妙蓮の滝だけとなっています。
妙蓮の滝は、すぐ近くにある秘湯の一軒宿、赤石温泉の横から入るようになっており、赤石温泉とは深い関わりがあります。
妙蓮の滝までの遊歩道が市で管理される前は、赤石温泉のオーナーが自ら遊歩道を整備したとのことです。
現在気軽に妙蓮の滝まで行けるのも、オーナーのおかげですので本当に感謝です。
そんな貴重で、ちょっとスリリングな遊歩道を進んで見られる妙蓮の滝は、神秘的な滝で、落差20mの黒い岩盤の上から一気に凄まじい量まで流れ落ち、その水を集め向きを変えて下の段へと流れています。
この神秘的な空間に豪快に流れ落ち、段瀑の形を取って流れるのが、妙蓮の滝の見どころです。
日本に沢山ある「不動滝」は、不動明王が祀られているところが多く、密教と古来からの山岳信仰と結びついて、滝修行や祈りの場所でもあったようです。
ここの戸川四十ハ滝には、不動滝と呼ばれ滝はありませんが、この記事での妙蓮の滝や戸川四十ハ滝の一つで上流にある狗留孫(くるそん)滝など仏教と関係していそうな名前となっています。
事実、狗留孫滝は最近まで雨乞い行を行う信仰の場でもあったようで、現在も祠が残っているようです。
また、妙蓮の滝には昔たくさんの輩下を持つ大龍神が棲んでいたという伝説もあります。
これには、昔の修験僧が滝の守り神にするために龍神を呼んだという話もあります。
自然の贈りものである滝と歴史・文化的な関係を知るのも感慨深いものですね。
妙蓮の滝は、増穂ICからも近く、駐車場からは徒歩10分という好立地ですので気軽に訪れることができます。
妙蓮の滝ヘの行き方と実際見てきた感想を紹介
ある年のゴールデンウイークに山梨県の南アルプス街道(早川町を縦断する県道37号線)周辺は、谷が迫っていて滝がたくさんあり、滝見ツアーができるということで、ワクワクしながら出発しました。
事前の調査では、南アルプス街道と並行して流れる早川の支流域には次の著名な滝があることが分かりました。
・羽衣白糸の滝
・見神の滝
・大塩の滝
また、早川町の東側に隣接する富士川町(当時は鰍沢町との合併前で増穂町)には、富士川の支流戸川に妙蓮の滝があることが判明。
妙蓮の滝も滝見ツアーの候補にして、合計4つの滝を1日で巡る欲張りスケジュールです。
筆写は東京近郊の在住なので、中央高速を利用し甲府南ICから国道140号、県道413号で赤石温泉を目指し出発です。
このときは、中部横断自動車道増穂ICができていなかった時代でした。
中部横断自動車道の増穂ICを利用すると20分くらいで赤石温泉に到着しますが、甲府南ICからは40分くらいで赤石温泉に到着しました。
赤石温泉を過ぎて戸川にかかる橋を渡った右側に、妙蓮の滝の駐車場がありました。
車を降り妙蓮の滝目指し出発です。

戸川の右岸を進み、その先の橋で左岸に渡ると妙蓮して滝のある渓谷へ進むことができます。
赤い鳥居があり、そこをくぐって進むと川沿いに鉄骨で作った遊歩道が整備されています。

左側の下には渓谷が見え、小さな段瀑がいくつもあり、周りは緑で気持ちの良いところです。
目的の妙蓮の滝に着くまでにも、見どころがたくさんありました。

さらに遊歩道を進むと急な鉄製の階段があり、そこを登ると妙蓮の滝が見えてきました。

逆くの字のように向きを変えて流れる段瀑で、整っていて美しい滝です。
上段は10数mの高さから一気に落下して、その流れを集め下段の滝が流れ落ち、落差20mの段瀑です。

一段目は、水量が多いので迫力があります。
妙蓮の滝の遊歩道はここで終りではなく、一段目の滝つぼまで登ることができるので素晴らしかったです。
滝つぼは、青みがかった澄んだ水を蓄え美しく輝いていました。

また、滝つぼは巨大な岩盤が眼前に迫り、閉じた空間のようになっているので、そこから見上げると緑の合間からの光が神々しく見えるような感じがして印象的でした。
まさに、神秘的空間でした。
妙蓮の滝の流れを十分に鑑賞し、その美しさを写真に収めました。
この渓谷は深くえぐれていて、小さな段瀑など美しいところがたくさんあるので、登りの時は気づかなかったところを鑑賞しながら駐車場へと戻りました。
・滝の落差:20m
・滝の形状:段瀑
妙蓮の滝の周辺観光
妙蓮の滝へ行ったついでに寄ってみたい周辺観光を紹介します。
・赤石温泉

妙蓮の滝の遊歩道入口付近にある温泉施設が秘湯と呼ばれる赤石温泉です。
野趣あふ手作りの露天風呂が有名で、昭和初期の雰囲気が残っている建物はなんとも言えない郷愁にかられます。
温泉は茶褐色の鉄鉱泉です。
宿の裏庭といえるのが、戸川渓谷で、山深く緑一色に包まれた環境は、心身ともに癒やされます。
日本秘湯を守る会の一員でもあり、秘湯の雰囲気を味わえます。
宿の横から妙蓮の滝の遊歩道にもつながっており、戸川渓谷の美しさも堪能できます。
また、地元の食材をふんだんに使った料理も楽しめます。
四季折々の景色を楽しみながら、心地よい時間を過ごせる赤石温泉で、特別なひとときをお過ごししてはいかがですか。
土日は日帰り入浴が可能です。
■所在地
■営業期間
3月下旬〜11月下旬
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・大柳川渓谷
富士川町十谷地区にある大柳川渓谷は、四季折々の自然美を楽しめる絶景スポットです。
春の新緑、夏の涼やかな清流、秋の紅葉、冬の雪景色と、訪れるたびに異なる風景が広がります。
渓流沿いのハイキングコースは、川のせせらぎを聞きながら自然を満喫でき、初心者から上級者まで楽しめます。
都会の喧騒を離れ、静かな自然の中でリフレッシュできる大柳川渓谷は、心身を癒やしたい方におすすめの場所です。
■所在地
■問い合わせ
富士川町役場 産業振興課
電話番号:0556-22-7202.
妙蓮の滝の見どころ、アクセス方法や駐車場は?富士川町にした神秘的な滝のまとめ
山梨県南巨摩郡富士川町平林にある妙蓮の滝の見どころ、アクセス方法や駐車場についてまとめました。
妙蓮の滝は富士川町の西部を流れる富士川の支流、戸川にかかる滝で、落差20mの二段構成の段瀑です。
妙蓮の滝のある上流は、戸川渓谷と呼ばれ大小合わせて48ものあると言われ、谷の深いV字谷の緑豊かな渓谷です。
上段の滝は一気に大量の水が流れ落ち、青く澄んだ滝つぼに水を溜め、流れの向きを変えて二段目の滝へと流れます。
一段目の滝が流れ落ちる空間は、見上げる上にはまばゆいばかりの空があり、滝つぼの周りは岩盤が迫っており神秘的な感じがします。
その昔、修験僧が修行をしたと言われるにふさわしいところです。
車で行く場合は、中部横断自動車道増穂ICから県道413号経由で110分。
滝への遊歩道入口に駐車場があります。
周辺観光としては、赤石温泉、大柳川渓谷などがおすすめ。