松本市安曇鈴三本滝にある三本滝の見どころ・アクセス方法や駐車場、実際に見てきた感想をまとめてみました。
三本滝は、乗鞍高原を源流として梓川へ流れる小大野川の上流にある滝で、小大野川本流、支流のクロイ沢及び無名の沢の3本の河川の合流付近に三つの滝が並んでいる珍しい滝です。
いずれの滝も乗鞍岳の溶岩の上を流れ落ちる滝で、落差50〜60mと大きく見応えのある滝です。
この記事では、三本滝の見どころ、アクセス方や駐車場、三本滝への行き方や見てきた感想、周辺観光についても紹介しています
三本滝へのアクセス方法・行き方
三本滝へのアクセス方法を紹介します。
三本滝の所在地:長野県松本市安曇三本滝
<車の場合>
長野自動車道「松本IC」を降り国道158号、県道84号乗鞍岳線経由で51km、1時間11分、駐車場から徒歩20分
<電車・バスの場合>
松本電鉄上高地線の新島々駅を降り、アルピコ交通の乗鞍高原行きバスに乗り換え「三本滝」バス停で下車、約1時間20分、バス停から徒歩20分
・問い合わせ
のりくら高原観光案内所 TEL:0263-93-2147
三本滝の駐車場は?
三本滝ヘ車で行く場合は、乗鞍エコーラインの三本滝ゲート手前にあるレストハウス前にある無料駐車場を利用することができます。
駐車台数は100台、トイレ施設もあります。
駐車場の横に営あるレストハウスの営業日は次のようになります。
・7月15日〜10月15日までの土日祝日(お盆期間は連奥営業)
なお、県道は休暇村より先は下記の期間は車で駐車場に行くことができません。
・冬季閉鎖:11中旬〜4月中旬
三本滝の見どころ
三本滝は松本市三本滝にあり、乗鞍高原にある3つの滝の中では一番上流にある滝で、3つの河川が合流するところにそれぞれ並んで合計3つの滝があります。
三本滝の正面に向かって、右側の滝から解説します。
・クロイ沢
小大野川の支流クロイ沢にかかる滝で、黒色の溶岩の上を末広がりで滑るように流れており、その大きさに圧倒されます。
・本沢の滝
真ん中の滝は、小大野川の本流を流れ落ちる滝で、岩盤の高さが50〜60mあるところからら強烈に流れ落ちています。
・無名の沢
左の滝は無名沢にかかっていて、木の間越しにひっそりと落下する様子を見ることができます。
以上、三つの滝を総称して三本滝と呼ばれています。
3つの滝の落差はどれも大きく、50〜60mあるとされています。
滝壺のある標高は、1840mと非常に高いところにあるのも特徴の一つです。
長野県の名勝の一つで平成2年には日本の滝百選に選ばれています。
乗鞍岳を水源とする小大野川には3つの名瀑があり、下流の方から番所大滝、善五郎の滝、三本滝がありこれらの3つの滝を「乗鞍三滝」と呼ぶときもあります。
三本滝はその昔、乗鞍岳に関わる山岳信仰の修験者の行場であったと言われています。
三本滝はほぼ同じところから水源も趣きも違う3つの滝を見ることができるのが大きな見どころであり、滝好き方にはお得な感じもします。
レストハウス横駐車場からは1km弱で徒歩20分程度で行くことができますので、気軽に行くことができます。
滝までの遊歩道も整備され、うっそうとした森林の中に板を渡した道や自然の道が続いています。
新緑の時期も素晴らしいですが、秋の紅葉に時期にも常緑の針葉樹の中に落葉広葉樹が赤や黄色に染まりいっそう美しい景色を見ることができます。
三本滝への行き方と実際見てきた感想
長野県の乗鞍岳周辺は、是非行ってみたい3つの滝があります。
それらは、「乗鞍三滝」と呼ばれる滝です。
3つの滝の内、番所大滝、善五郎の滝はすでに訪れて記事も書きましたので以下の記事を参照ください。
今回は今まで訪れたことのない三本滝を目指して出発です。
善五郎の滝までは、アクセス方法が全く同じですので割愛し、善五郎の滝を過ぎてどう行ったかを書いていきます。
善五郎の滝駐車場を出て、エコーライン・県道84号線を乗鞍岳方面に6km程、車で12分ほどでレストハウス前にある無料駐車場に到着しました。
訪れた時期はゴールデンウィークでしたが、駐車場は広く100台も停められるので余裕で停められました。
ここから先にはトイレがないので、山小屋風のトイレで用を済ませて出発です。
駐車場のところから三本滝への遊歩道が整備されていますので、間違うことはありません。
遊歩道は熊笹と白樺の木々の間から始まります。
ゴールデンウィークだと遊歩道にはまだ雪が残っていましたが、固い雪になっているので踏んでも沈むことがなく、スニーカーでも大丈夫でした。
大自然の中を歩く遊歩道は広葉樹だけでなく、針葉樹もあり、その下には熊笹も生えているので、枯れ木の林ではなく緑も見ることができました。
遊歩道は白樺などの広葉樹が多い林の中を歩くので、とっても気持ちの良いところでした。
三本滝の手前200mには、道しるべがあり、乗鞍岳登山道やかもしか平へ続く分岐があります。
三本滝はもうすぐです。
川が見え、吊橋が見えてきました。
吊橋を渡ると下にはごうごうと流れる小大野川の本流が見えました
吊橋を渡ると木道が続き、石がゴロゴロした場所に出ました。
直ぐ近くから遂に三本滝が見られそうです。
ここまでは20分程度で到着です。
三本滝のりっぱな案内板もありました。
乗鞍岳の山岳信仰の修験者の行場でもあったとのことで、滝を望む岩の中には不動明王と魔利支天の石仏が祀られていたとのこと。
吊橋を渡った先の右側には、見上げるような高さから黒い岩盤を滑るように末広がりで落ちる滝がありました。
規模や流れはダイナミックで迫力があり、感動しました。
これ小大野川の支流でるクロイ沢と呼ばれる滝です。
小大野川の本流を流れる滝ではありませんでした。
さらに、近くの岩に登ると沢の奥には豪快に流れ落ちる本沢の滝が見えました。
岩盤の高さは案内板のように50〜60mあり、水しぶきを上げながらこれまた豪快に流れ落ちています。
茶褐色の岩肌ぶつかりながら末広がりに落ちていました。
3つ目の滝はどこにあるのか、さらに左の方に目をやると深い木々の奥にもう一つの滝、無名の沢と呼ばれる滝がありました。
滝までは少し遠く、これ以上近づくことができませんので、ダイナミックは伝わってこず、ひっそりと流れ落ちているといった感じです。
本沢の滝とクロイ沢と呼ばれる滝は、どちらもダイナミックで迫力がある滝ですが、クロイ沢は滝壺の真ん前から見ることができ、見上げるような角度になるので迫力があります。
黒い岩肌を水がぶつかり白く見えるので、黒と白のコントラストも滝を一層引き立ててくれています。
本沢の滝は流れ落ちる岩盤が茶褐色で、あまり見ない色なのも今までとは違った感じを受けました。
3つの滝の素晴らしさをカメラに納めるべく、いろいろな方向からの写真を撮り納めました。
三本滝は、同じ箇所に3つの滝が並んで見ることができる極めて珍しい滝で、それぞれの個性や迫力を楽しむことができる滝です。
三本滝を一度に見渡しそれらの美しさをしばし堪能しました。
三本滝の周辺観光
三本滝に行ったついでに寄ってみたい周辺観光について紹介します。
・白骨温泉
源泉は元々無色透明ですが、空気に触れることで青みがかった白濁湯に変わると言われています。
泉質は、ぬるめの38℃前後の炭酸ガスを含有した硫黄泉。
川のせせらぎや鳥の声などを聴きながら、自然の中で温泉を楽しむことができます。
宿泊はもちろん、日帰りの入浴施設もあります。
・五色ヶ原の森
乗鞍岳の南東斜面に広がる標高約2300mの高層湿原で、約3000ヘクタールある広大な森です。
ここでは、貴重な植生や雄大な滝や渓流、池、湿原が見られます。
五色ヶ原は自然保護区域に指定されており、完全予約制のガイドツアーでしか入ることができない特別な山域です。
入山できるのは、5月中旬~10月末でツアー料金が必要です。
散策コースは1日ツアーや半日ツアーから選ぶことができ、森を知り尽くしたネイチャーガイドの説明で安心して多彩な自然を楽しむことができます。
・問い合わせ
五色ケ原の森案内センター TEL 0577-79-2280
三本滝の見どころ、アクセス方法や駐車場は?水源の異なる3つの滝が合流する珍しい滝のまとめ
長野県松本市安曇三本滝にある三本滝の見どころ、アクセス方法や駐車場についてまとめました。
三本滝は梓川の支流である小大野川の上流付近にありそれぞれ水源が違う3つの滝が並んでいる珍しい滝です。
三本滝は向かって右側から、クロイ沢、本沢、無名の沢と呼ばれいづれも落差が50〜60mある豪快な滝です。
長野県の名勝の一つで、日本の滝百選にも選ばれています。
遊歩道も整備され駐車場からも20分位で行けるので、気軽に3つの滝が並んでいる醍醐味、ダイナミックさを楽しむことができます。
どの滝も素晴らしく、特にクロイ沢は豪快な音を立てて黒い岩はだにぶつかって白く弾ける様子は白と黒の対比もあり感動的です。
高速道路から行く場合は、長野自動車道「松本IC」より車で51km、約1時間11分で行くことができます。
駐車場は三本滝レストハウスの横にあり、普通車は100台程度停めることができます(無料)。
周辺観光としては、白骨温泉、五色ヶ原の森などがおすすめ。
参考になれば嬉しいです。