関東・中部・東北周辺の滝巡り案内

滝はなぜか神秘的だ!滝のある空間で五感をすませば色々なことが 楽しめ、ほっとした気持ちになる。 関東・東海・中部・東北周辺の巡った滝を中心に、滝の見どころや訪れた時の感想、アクセス方法などを案内しています。

仙娥滝の見どころ、アクセス方法や駐車場は?昇仙峡も満喫できる日本の滝百選の滝

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仙娥滝

山梨県甲府市の昇仙峡にある仙娥滝の見どころ・アクセス方法や駐車場、実際に見てきた感想をまとめてみました。

仙娥滝は富士川水系の荒川にかかる滝で、落差30m、幅5mの大きさ、日本の滝百選にも選ばれています。

昇仙峡の上流部にあり、下流から行くと最奥部にあるので昇仙峡のハイライトとも言え、昇仙峡の素晴らしさの締めくくりをしてくれる滝とも言えます。

この記事では、仙娥滝の見どころ、アクセス方や駐車場、仙娥滝への行き方や見てきた感想、周辺観光についても紹介しています。

仙娥滝へのアクセス方法・行き方

仙娥滝へのアクセス方法を紹介します。

仙娥滝の所在地:山梨県甲府市高成町

<電車の場合>

JR中央本線甲府駅から昇仙峡滝上行きバスで約30分、天神森で下車

<車の場合>

中央自動車道甲府昭和ICを降りて、国道20号、県道経由で約40分,双葉SAスマートICから25分

・問い合わせ

昇仙峡観光協会:TEL.055ー287ー2158/055ー287ー2555

仙娥滝の駐車場は?

仙娥滝へ車で行く場合は、次の3つの駐車場が利用できます。

ほぼ同じ箇所に3つの駐車場が分散しているということではなく、昇仙峡の遊歩道の起点付近、中間付近、上流の終点付近にそれぞれあるという意味です。

散策したいコースを決め、それに見合った駐車場を選ぶことをおすすめします。

・昇仙峡滝上駐車場(約80台)

昇仙峡の上流、遊歩道の終点近くにある駐車場です。

名前の通り仙娥滝へ行くには一番近く、駐車場から仙娥滝へ徒歩で10分程度で行くことができます。

昇仙峡を散策する時間がないので、仙娥滝だけでも見たいと言う方には、この駐車場を利用するのが便利です。

仙娥滝に近いばかりでなく、お土産ショップや食事処が立ち並んでいてトイレ施設もあります。

ただし、こちらの駐車場は季節により有料になる場合があります。

・昇仙峡入口天神森無料駐車場(約60台)

昇仙峡の遊歩道の起点の近くにある駐車場です。

昇仙峡をすべて見たいと言う方は、遊歩道の起点の近くあるこの駐車場を使うと便利です。

渓流沿いの山路を歩く遊歩道の距離は、約6km/片道あり、約1時間30分位かかります。

帰りが大変という方は、バス停「滝上」から路線バスを使って駐車場近くのバス停「昇仙峡口」もしくは「天神森」まで戻ることができます。

この駐車場にはトイレ施設がないので、ここからスタートする場合は「天鼓林」付近にある公衆トイレが最寄りのトイレです。

・昇仙峡グリーンライン県営無料駐車場(約40台)

上記2つのほぼ中間にあるのが「昇仙峡グリーンライン県営無料駐車場」です。

こちらの駐車場は、覚円峰、石門、仙娥滝といった有名スポットを手軽に見たいと言う方に向いています。

また、食事ができる店やトイレ施設もあります。

仙娥滝の見どころ

新緑や紅葉の季節にはひときわ美しい昇仙峡にあり、落差約30mの滝で「日本の滝百選」にも選ばれている仙娥滝です。

この滝は地殻変動による断層によって生じました。

比較的推量の多い滝で、回りの木々の緑と共に力強い流れとなっています。

滝の近くに行くと、轟音と水しぶきに滝の迫力を身近に感じることができます。

仙娥滝は富士川水系の荒川の渓谷にあり、下流の長潭橋(ながとろばし)までの渓谷は御岳昇仙峡と呼ばれ国の特別名称にもなっているので仙娥滝だけでなく昇仙峡の美しさも楽しむことができます。

昇仙峡の渓谷美

一見すれば誰もが感動するだけあって、全国名勝地百選で渓谷の部で第一位に入選しており、紅葉シーズンのみならず、四季を通じて人気のスポットです。

なお、「仙娥」とは、中国の神話に出てくる月に住む女性の仙人のことです。

なので、あまり見かけない漢字の「娥」は”おんな偏”なんです。

仙娥滝だけを見るなら仙娥滝に近い駐車場に車を止めると、数分で行けるので足腰に自信のない方でも滝を見ることができます。

でも、下流の天神森・長潭橋(ながとろばし)から仙娥滝までの約4kmの昇仙峡と呼ばれる渓谷は、渓谷美や奇岩を楽しめるので、全体の散策を是非おすすめします。

昇仙峡の渓流


仙娥滝の発見は、江戸の後期に昇仙峡に住む人々の生活を向上するために渓谷道を切り開くために、天狗岩西寄りの岸壁をうがつ工事のときだったとされています。

年号でいえば天保5~7年(1834~1836)で、そのとき工事の先導役は長田円右衛門という人でその労苦に敬意を表し仙娥滝へのコースには長田円右衛門の顕彰碑が作られています。

つまり、昇仙峡を通る道の開発なくしては、仙娥滝の発見はあり得なかったのです。

以下では、昇仙峡の見どころを紹介します。

仙娥滝がある昇仙峡の見どころ

昇仙峡は天神森・長潭橋(ながとろばし)から仙娥滝までの約4kmのコースで、りっぱな遊歩道が整備されているので、気軽に渓谷美を堪能できます。

遊歩道を進むと奇岩怪石、渓流の美しさが次々目に飛び込んできて迫力満点です。

遊歩道のハイライトは、羅漢橋を過ぎたあたりから始まります。

昇仙峡覚円峰

左手には夢の松島と呼ばれる奇岩、更に5分ほど進むと石門があり、大きな岩が’前方をおおいかぶさるようになっていて、その下をくぐります。

対岸には見上げるように空を突き刺す覚円峰がそそり立っています。

覚円峰は花崗岩が風化侵食されてできたもので、大きな壁のように180mの高さがあります。

名前のいわれは、その昔澤庵禅師の弟子である覚円がその頂上で修行したことによるとされています。

渓谷には岩場もあって、中国の山水画に似た景色のようにも思えます。

沿道の大きな岩が今にも倒れてきそうな感じでスリル満点です。

少し行くと昇仙橋があって、そこからは昇仙峡のハイライトとも言える名瀑の仙娥滝が眺められます。

写真を撮るなり、マイナスイオンを満喫するなり思う存分清冽な滝を観賞しましょう。

仙娥滝への行き方と実際見てきた感想

仙娥滝の遊歩道の起点である天神森までは、JR甲府駅からバスで30分程で行ける距離ですが、アクセス性を考えると車が便利です。

私も車を利用して向かった一人です。

仙娥滝へ行く場合に利用できる駐車場は3つありますが、散策の時間配分を決め遊歩道の中間地点にある駐車場を選びました。

私は、車をグリーンライン県営無料駐車場に止めて、下流側と上流側の両方を散策することにして出発です。

昇仙峡グリーンライン県営無料駐車場

(昇仙峡グリーンライン県営無料駐車場)

訪れたのは11月上旬だったので、紅葉を目指して遊歩道を下流側に向かいました。

渓流に沿って歩くと直ぐにあるのが羅漢寺橋、そこを渡り階段を登ると羅漢寺があります。

お寺の保存庫には、木造五百羅漢像といわれる154体の羅漢像と阿弥陀如来座像が安置されています。

阿弥陀如来座像は応永30(1423)年に造られたとのことで、歴史を感じました。

羅漢寺の羅漢像と阿弥陀如来坐像)

先ほどの遊歩道に戻り、羅漢寺橋周辺の渓流や紅葉の美しさに感動!

昇仙峡の紅葉

(昇仙峡の紅葉)

更に進むと奇岩の一つ「えぼし岩」もありました。

確かに昔から庶民もかぶった帽子えぼしに見えます。

渓流と紅葉を愛でながら更に進むと県の天然記念物にもなっている「天鼓林」につきます。

「天鼓林」は今まで体験したことがないような不思議な場所です。

林の中の限られた場所に立って足を強く踏み鳴らすと、なんと地中からポンポンと鼓の音に似た共鳴音が還ってきます。

子供に戻った気持ちになって、響くところはどこだとあちこち地面を踏み鳴らしてしまいました…

昇仙峡天鼓林

(昇仙峡天鼓林)

天鼓林には、トイレもありますので一休み。

さらに遊歩道を進むと、「愛のかけ橋」というロマンチックな橋に出ます。

別名「天鼓林橋」とも言われ、男女二人が渡ると愛が結ばれると言い伝えられているとか…

そうこうしているうちに、早遊歩道の起点まで来てしまったのでUターン、残り半分の遊歩道の散策を急ぎグリーンライン県営駐車場付近まで戻り、仙娥滝をめざしました。

遊歩道の中間地点には、お休み処やトイレもあるので、疲れたら一休みもいいと思います。

私たちは、帰りにお休み処に寄ることにして、更に先に進みます。

すると、覚円峰の眺めが素晴らしい「夢の松島」というところに来ます。

ここで見上げる覚円峰は正に絶景で、多くの人が立ち寄るところです。

昇仙峡覚円峰

(昇仙峡覚円峰)

更に、上流に行くと「石門」に着きます。

石門は巨大な花崗岩で囲まれた石門で、先端がわずかに離れているので不安定さも感じます。

昇仙峡石門

(昇仙峡 石門)

この自然の門をくぐり500m位行くと待望の仙娥滝が見えてきます。

岩の間を水しぶきを上げながら流れ落ちる様は大迫力! 

仙娥滝

(大迫力で水しぶきを上げる仙娥滝)

仙娥滝の落差は約30mでそう大きい方ではありませんが、がっしりした花崗岩と周辺の緑、水の流れと轟音との対比で美しく力強さを感じます。

仙娥滝

仙娥滝橋から見る滝が絶景スポットですが、それなりに人も多く同じところでゆっくり写真を撮れないくらいです。

滝を十分堪能したあと、階段を登るとたくさんのお土産屋さんや食べ物やさんがあるのであちこち寄って回り、車が止めてある県営グリーン駐車場へ急ぎました。

■滝の種別・落差・幅
段瀑、落差30m、幅5m

 

★山梨の滝についての案内本はこちら↓

仙娥滝の周辺観光

・昇仙峡影絵の森美術館

仙娥滝滝上の駐車場の横に建つ美術館。

館内には影絵の第一人者、藤城清治氏の作品が展示されています。

この美術館は藤城清治氏が自ら監修・設計して作られたもので、光に浮き上がる独特なメルヘンチックな影絵が展示されています。

黒い小人は動物達が楽しそうに踊っていて、光と影が作り出すファンタジーの世界が心をあたたかくしてくれます。

この影絵の他に、裸の大将で知られる天才画家山下清氏の作品も常設展示されています。

また、大正浪漫の天才画家竹久夢二氏の作品も常設展示されています。

■所在地

〒400-1214 山梨県甲府市高成町1035-2

Tel.055-287-2511

・昇仙峡ロープウエイ

晴れた日に昇仙峡を散策して、時間があったら昇仙峡ロープウエイで展望台に登るのも
方法です。

ロープウエイの山頂からは、富士山、北岳間ノ岳(あいのだけ)の絶景が一望できます。

ロープウエイは約5分で羅漢寺山(弥三郎岳)頂上のパノラマ台駅に到着します。

羅漢寺山は日本百名山の一つで、標高1.058m、弥三郎岳など連なる3つの峰の総称です。

ちょっと足を延ばそうという方は、弥三郎岳まではパノラマ台から徒歩20分程で、途中見晴らしの良い展望台を通り絶景を楽しめます。

なお、頂上にはお食事処もありますので絶景を眺めながらの休憩もできます。

■所在地

〒400-1217 山梨県甲府市猪狩町441 

Tel.055-287-2111

仙娥滝の見どころ、アクセス方法や駐車場は?昇仙峡も満喫できる日本の滝百選の滝のまとめ

山梨県甲府市の昇仙峡にある仙娥滝の見どころ、アクセス方法や駐車場についてまとめました。

仙娥滝は富士川水系の荒川にかかる滝で落差30m、幅5mの段瀑です。

新緑や紅葉の季節はひときわ美しい昇仙峡にあり、日本の滝百選にも選ばれています。

仙娥滝は昇仙峡の上流にあり、下流側からの遊歩道を散策すると終点付近で締めくくりにふさわしいハイライトになっています。

昇仙峡を下流から散策する時間がない人は、仙娥滝付近にも駐車場があり、こ駐車場から10分程度仙娥滝に行け、そこでゆったりと鑑賞することができます。

比較的水量は多く、ゴーゴーと豪快な音を立てて黒い岩はだにぶつかって白くは弾ける様子は迫力があり感動的です。

仙娥滝がある昇仙峡の渓谷美も素晴らしいものがあり、国の特別名勝になっているのもうなずけます。

高速道路から行く場合は、中央自動車道「双葉SAスマートIC」より車で16km、約28分で行くことができます。

駐車場は昇仙峡の遊歩道の起点付近、中間付近、終点付近の計3箇所にあり、散策したいコースに合わせて停めることができます。

駐車料金は無料ですが、滝上駐車場は季節によって有料になる場合があります。

周辺観光としては、昇仙峡影絵の森美術館、昇仙峡ロープウェイなどがおすすめ。

参考になれば嬉しいです。